日焼け止めに「できればこれぐらいは使ってね」という適正量があります。
そして、その適正量は驚きの多さなのです。
日焼け止めの適正量
メーカーが推奨している日焼け止めの適正量は「肌1cm2あたり2mg」です。
そして、2~3時間おきの塗り直しも勧めています。
海水浴だと1日1本
「肌1cm2あたり2mg」では、よくわからないので、海水浴の場合で計算してみました。
すると、1日で90g入りの日焼け止めが1本必要ということがわかりました。
計算
海水浴では、ほぼ全身に日焼け止めを塗ると想定して、一度に塗る量は、
大人の体の表面積(約16,000cm2)× 適正量(2mg/cm2)
= 32000mg
= 32g
6時間滞在し、2時間おきに塗り直すと、最初を含めて計3回塗ることになるので、
一度に塗る量(32g)× 塗布回数(3回)= 96g
90g入りの日焼け止めが1本は必要ということになります。
(※あくまでも単純計算での結果です。使用環境や個人差により増減します。)
適正量を塗らないとどうなるの?
適正量を使わないと、商品に表示されているほどの効果が発揮されません。
つまり、「SPF30」「PA++」と表示されている商品であれば、適正量を塗らないと「SPF30」「PA++」より効果が下回る、ということです。
もちろん、日焼けするリスクが高まるということになります。
適正の半分程度を塗っている人が多い
正直、適正量を塗ったことは無いですし、塗っている人も見たことはありません。
実際、適正量を塗っている人はほとんどおらず、多くの人は半分程度の量を塗っているのが実態です。
ただ、半量を塗ったら効果も半分になる、というわけではなく、半量でもそれなりに効果があるようです。
参考:「日焼け止めの塗布量を「半分」にするとSPFはどうなるのか?」かずのすけ
長袖や日傘を活用しよう
適正量を塗ることが望ましいかもしれませんが、実際には難しいところです。
そこで、帽子、長袖、日傘などをしっかり活用しましょう。
そうすれば、塗りが薄くても、だいたいの日光は防げるので安心です。
そもそも適正量はどうやって決められたの?
「SPF」や「PA」は実際に人の肌を使って測定されています。
そして、測定する際に使用する日焼け止めの量が、国際規格で決められています。
それが「肌1cm2あたり2mg」なのです。
効果の高い日焼け止めを薄く使ったら?
「どうせ薄く塗るのなら、SPF50+などの効果の高い日焼け止めを日常で使ったら?」
と少し思いそうなところですが、それはおすすめできません。
その理由は、効果の高い日焼け止めほど、肌への負担も高くなる傾向があるためです。
日焼け止めによって、使われている成分の種類や量が異なります。
もちろん、成分表示を見て商品を購入することが望ましいですが、SPFやPAの値もある程度の目安になります。
日焼け止めによる肌への負担を減らすためにも、利用シーンに合わせた日焼け止めを選ぶことが大切です。
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参考文献
「日焼け止め、SPF上限「50」のわけ PA基準は日本生まれ」
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD021OL0S2A500C2000000/
(参照日2022-07-24)
「日焼け止めの塗布量を「半分」にするとSPFはどうなるのか?」
かずのすけ
https://ameblo.jp/rik01194/entry-12676466067.html
(参照日2022-07-24)
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